教育カリキュラム(基礎:考え方編)

当カリキュラムの目的

勉強においてもスポーツにおいても、基礎が身に付いていないと、長く成果を出し続けることは不可能です。
基礎があるから発展があり、基礎があるから応用ができ、基礎があるから効率化が図れます。
その原理は、ビジネスでも同じです。
ビジネスパーソンとしての働き方・成長の仕方の基礎を身に付け、長く活躍するビジネスパーソンになって頂くためにも、当カリキュラムを通して、基礎を身に付けて頂ければと思います。

勉強方法

・テキストの読み込み・理解

教育サポーター
それでは早速ですが、まずは、考え方について触れていきましょう!考え方は仕事をしていくうえで(もちろん、生きていくうえでも)とてもとても大切です!かの有名な京セラ創業者の稲盛和夫さんも下記のようにお話されています!

成功のための方程式(京セラ創業者・稲盛和夫氏)

「ごく普通の能力しか持たない人間は、どうすれば大きな成功をなし得るだろうか」次に掲げるごく単純な方程式が、この問いに答えてくれています。

 人生の結果=考え方×熱意×能力

「能力」とは、健全な肉体や、才能、持って生まれた適正などのことですが多分先天的なものです。しかし、「熱意」というのは、どうしてもこうありたいという強い思いであり、自分自身で決めることができます。「能力」と「熱意」は、それぞれ最低の0点から最高100点の間で評価されます。仕事をする時、この二つの要素は掛け合わされるのです。

 したがって、飛び抜けた才能がなくても、自分の欠点を知っていて、それを補うために誰よりも情熱を燃やして一生懸命努力する人は生まれながらの才能に恵まれ、それを鼻にかけてたいした努力をしない人より、大きなことを成し遂げることができるのです。

 三番目の要素である「考え方」は、どういう心構えで人生を送り、仕事をするかということです。「考え方」は、マイナス100点からプラス100点の幅で点数をつけることができます。嫉妬、恨み、憎しみという否定的な感情に囚われている人は、その心構えがマイナスになり、その結果人生もまたマイナスになるのです。逆に前向きで素直な考え方を持っている人は、素晴らしい人生を送ることができ、成功するでしょう。  この方程式を見ると、人生の結果というものは我々自身の手に委ねられていることがわかります。そして「考え方」が、自分の仕事や人生の成功、不成功に、どれほど大きな決定力を与えるかということもわかります。

教育サポーター
考え方・心構えが大切ということは、この一文からも理解できると思います!ぜひ良い人生を過ごすためにも、良い考え方を身に付けましょう!
続いて、同じく稲盛さんのお言葉です!

お客様の尊敬を得る(京セラ創業者・稲盛和夫氏)

商いとは、信用を積み重ねてゆくことです。事実、私たちを、信じてくれるお客様が増えていきますと、ビジネスにも多くを期待できるようになるのです。

 私は、まだこれ以上のものがあると思っています。もちろん信用は不可欠です。いい品物を安く、正確な納期で、そして素晴らしい奉仕の精神でお客様に提供することで、信用は得られます。しかし、もし売る側に高い道徳観や人徳があれば、信用以上のものが得られるのです。お客様から「尊敬」されるようになるのです。

 私は、商売の極意とはお客様の尊敬を得ることだと思います。お客様から尊敬されれば、たとえ、ほかの会社が安い価格を提示しても買ってくださるでしょう。

 特性があるということは、優れた価格、品質、納期などを提供すること以上のものを意味するのです。ビジネスをする人間が身につけるべきは「哲学」なのです。言い換えれば、人を自然に敬服させる器量なのです。この資質を身につけることを学ばなければ、大きな事業を進めることはできません。

 お客様の尊敬を得ることが、長期にわたる事業の成功につながるのです。

教育サポーター
信用される人、尊敬される人を目指しましょう!そしてオータムも尊敬される会社になりたいと思います!
仕事をする上で、約束を守ること、ごまかさないこと、期待を超えることは大切ですね!
続いても、稲盛さんのお言葉です!成長していくための、原点となりそうなお言葉です!

できないことを認める(京セラ創業者・稲盛和夫氏)

1955年4月、大学卒業後に初めて就職したとき、私はたいへんな田舎者でした。それまで大都会に住んだことはなく、話し言葉にも強い九州なまりがありました。電話が鳴るたびに、誰かほかの人が出てくれないかと祈るような気持ちでした。自分の鹿児島弁を知られたくなく、自分がほかの人に比べると不利な状況にあることをつくづく感じました。

しかし、ある時、劣等感にこり固まらずに、自分の欠点を素直に受け入れ、それを克服する努力をしようと決心しました。そうすれば、挫折感を味わうこともないと考えたのです。「自分は田舎者だ。」自分にこう言い聞かせました。「田舎大学の出身で、世間のことは何も知らないし、常識にも欠ける。だから基本的なものから勉強して、誰よりも一生懸命働かなくては、成功することはできない」と。

 つまり、自分の弱点を否定するのではなくそれをあるがままに受け入れてしまったので、無理に背伸びする必要がなくなったのです。これが向上への新たなステップとなりました。

京都にある小さな会社で働きながら、私はこのことを学び、それ以来、私の人生において何度も自分に言い聞かせています。

 実際にできないことを、できるようなふりをしてはいけません。まずできないことを認めて。そこからスタートしましょう。

教育サポーター
成長の原点はできないことを認めることですね!そして、できないままにするのではなく、できるようになるように頑張る!
このステップで人は成長していくんですね!
続いては、楽天創業者の三木谷さんのお言葉です!考え方として、とても大切なことをお話されています!

世の中には二つのタイプの人間しかいない。(楽天・三木谷氏)

世の中には2種類の人間しかいない。

 「できる方策を探す人と、できない言い訳を考える人。」

 そしてこの第2のタイプ、つまり言い訳ばっかりしている人間がいかに多いことか。いうまでもなく、社会を進歩させるのは、第1のタイプの人だ。物事を成し遂げるには、大きな苦労がともなう。その苦労を背負って、何が何でも物事を成し遂げようとする1%の人の背中に乗って、残りの99%は安穏とした暮らしをしているというわけだ。

 誰かが新しいことを始めようとすると、そういう人間は必ず横やりを入れる。言い訳ばっかりしている人間は物事が上手くいかない理由を見つけることだけはとにかく達者なのだ。それがどんなことであれ、できない理由の10や20はすぐに並べ立てるだろう。そんな人間と関わり合っても、何もいいことはない。たった一度の人生を、できないことの言い訳に費やすなんて、あまりにも馬鹿げていると僕は思う。

 目標を達成できなかった理由を探すのか、それとも次こそはなんとしてでも目標を達成するための方策を探すのか。この2つの心の姿勢には、天と地の差がある。

 達成が確実な目標は、本当の意味で目標とは言えない。目標というものは、現在の自分には達成できない高さに置くべきだ。そういう目標だけが、自分を成長させてくれるからだ。当然のことながら、その目標が達成できるかどうかはわからないわけだ。わからなくても、必ず達成できると信じることだ。

 自分は絶対に目標を達成できると信じて、ありとあらゆる方策を考え、何が何でもそれを実現するのだ。人が成長する道は、それしかないと思う。ビジネスを成功させる道もそれしかない。信じれば、どんな夢も必ずかなうなんて、絵空事をいうつもりはない。

 そういう話ではないのだ。あくまでも実際問題として、本気で取り組んでも解決できない問題など、この世にはひとつも存在しない。僕は経験上それを知っている。神はその人に背負えるだけの荷物しか背負わせない、という言葉がある。どんな壁に直面しようと、自分の目の前に出現したからには、その壁は乗り越えられるのだ。

 何よりも重要なのは、どんな困難な目標であろうと、自分は絶対にそれを達成できると信じて、ありとあらやる努力を重ねることだ。

 不可能に思えることを、知恵と工夫で可能にする。それほど、面白いことはないし、だらかこそは僕はビジネスに夢中になる。自分はビジネス・オタクなんじゃないかと疑うほどなのだが、それもこれもビジネスはやればやるほど難しい問題が持ち上がってきて、それを解決するのが楽しくて仕方がないのだ。

 だから、僕の場合は、目標が大きければ大きいほど、心が奮い立つ。楽天グループを率いて、こんな高い山を登るのは、どんなに楽しいことだろうと思う。そして、その頂点に立ったとき、どんなに気持ちがいいだろうと考える。物事をそういう風にとらえるのか、それとも難しい面だけを見て尻込みするのか。人生に対する姿勢は、この2通りしかない。

教育サポーター
皆さんの周りにも、できないことの言い訳ばかりに頭を使ってしまっている人いませんか?
そのことに頭を使うより、できる方策を探すことに頭を使ったほうが楽しい人生を送れそうですね!
続いても三木谷さんのお言葉です!仕事を面白くする秘訣が書いてあります!

そこに的を置こう!(楽天・三木谷氏)

一言でいえば、他の何よりも自分の仕事を楽しめる人がプロフェッショナルなのだと僕は思う。自分の仕事が好きで好きでたまらない人は、1日24時間、1年365日、何をしていようとも、心の底では仕事のことを考える必要もない。すでに、その人は成功しているからだ。仕事が生き甲斐という以上に、素晴らしい人生はない。人は仕事をするために、生まれてくるのだとすら僕は思う。

 問題は、そういう風に自分の仕事と向き合えないときに、どうするかという話だ。程度の差がこそあれ、おそらくほとんどの人がそうなのだと思う。

 現在の仕事に熱意が持てないとか、自分が本当にやりたい仕事は他にあるのか、事情はいろいろあるのかもしれない。ここでは、その話はしない。それは自分で考えるべき問題だからでもあるが、それ以前の問題として、とりあえず一度はとことんまで目の前の自分の仕事に取り組んでみるべきだと思うからだ。そこまで打ち込んでみて、それでもこれは自分のやりた仕事ではないと思うなら、転職でも起業でもすればいい。けれど、全力で取り組みもしないで、これは自分の仕事ではないなどと言っているのなら、他の仕事に就いてもおそらく同じことだ。一事が万事というけれど、成功する人はどんな仕事であろうと成功させるものだし、成功しない人はどんな仕事をしても成功しないものなのだ。

 だから、まず目の前の仕事に夢中になることだ。仕事に夢中になるのはそれほど難しいことではない。仕事をひとつのゲームとみなせばいい。誤解を招くかもしれないけれど、僕は自分の仕事を最高のゲームだと思っている。こんなに面白いものはない。だから、寝食を忘れて夢中になっているのだ。ゲームの本質とは何か。それは、目標の設定とその達成だ。

 仕事を面白くする秘訣は、まず第一に目標を設定することだ。そしてその目標を達成するために、知識を絞り、創意工夫する。自分の知恵や工夫が、世の中に通用するかどうかを確かめたくなるのは、人の本能のようなものだ。知恵を絞れば絞るほど、工夫をすればするほど、仕事をするのが楽しくなるというわけだ。

 周囲から尊敬されるほど仕事熱心な人は、意識しているかどうかは別として、みんなこの種の目標設定と、目標を達成するための創意工夫を重ねている。自分の仕事を面白がれるかどうかは、その差だけといってもいいくらいだ。もし、自分の仕事に熱意を持てないなら、自分は弓と矢だけは持っているけれど、標的を持たない射手のようなものだと思えばいい。

 どれだけ力をこめて弓を引き絞り、矢を射っても、的がなければ面白いことなんて何もあるはずない。それは、誰でもそうなのだ。

 仕事がつまらないと思うなら、そこに的を置こう。そして、その的に向けて矢を射ることだ。命中すれば嬉しいし、外れれば悔しい。なんとか真ん中に当てたくなる。当てるための工夫なり、努力をするようになる。どんな人であろうと、絶対にそうなる。それが仕事のやり甲斐というものの正体であり、仕事のプロフェッショナルになる道なのだ。

教育サポーター
仕事がゲームみたいに楽しかったら、最高ですね!
そうするためには、的、即ち、目標が大切なんですね!
ここまで読み進めて頂いて、いかがでしたか?皆さんの働き方・生き方の参考にしてくださいね!

続いては、ビジネスマンとして不可欠なコミュニケーションについて勉強しましょう!


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